ト ッ プ アバウト 七 宝 焼 和 服 合 唱 モーちゃん コンタクト ENGLISH

#3
  2001年08月18日(土)

   光陰矢のごとし。今年に入ってから七宝に全然手をつけていませんでした。ごめんなさい。なぜでしょうねえ。不思議。今になって重い腰をどっこらしょと上げたのは、華奢の全面改装に前後してカウントゲットが続いて、必要に迫られたのでって感じでしょうか。でも再起動してみるとやっぱり楽しい。特にもらわれ先がわかっているときはデザインも考えやすいし。自分のを作ろうと思うとどうしても先が進みません。ということで、今回の作品は 記念品を二つイヤリングの13番 です。このイヤリングはピラミッドを平べったくした形なもんでスキャンしづらいわけです。色がきれいに出てません。ホントはバックがこげ茶で花びらが抹茶なんです。

  2001年08月19日(日)

   今回のイヤリング前回のイヤリング とベースは同じものです。2つ作ろうかなと何故か決めたので、同じ形で違う模様。背景の色に使ったのは濃い灰色なんですがー・・・、ほとんど黒に見えます・・・。ここまで濃いと不透明の黒と変わんないなあ。不透明の黒を艶消しすると、使い込んだ碁石のようになってそれはそれで美しいのですが、今回私が意図してたのとちがうーーーっ!!おまけに艶消しに力入りすぎてベースの銀箔がこんにちはしちゃってるし・・・。ことさらに悲しい・・・。今度少し大きめのピースのときにグレーを克服することにしよう、うん。

  2001年08月22日(水)

   んがーーーーーっっ!永遠に終わらないんじゃないかと思いましたわ、ブレスレット 制作・・・。どうしてもブレスレットをする気になれなかったのはメダルが7個もあるからです。7個も作ってやっとブレスレットが1こ・・・。避けたくなって当然と言えましょう。でもこの度制作敢行したのは、たまたまある人に「ブレスレットが見つからない。」と相談を受けたからでした。華奢にも作ればあるんだけどなあー。とか思いまして作ることにしました。以前作った 家紋シリーズ の中に実はブレスレットも入っており、下準備 だけはしてあったのです。下準備してあったにもかかわらず長い道のりだったわ・・・。1ピース作れば完成というやつは、色のせに入ってしまえばわくわくしてるうちに仕上がるのですが、こいつだけは・・・。(まだ言うかって感じ?)

  2001年08月29日(水)

   作品を仕上げたわけではないのですが、ある作品の制作過程で突発事故が発生致しましたので、その聞くも涙語るも涙の物語をご報告しようと思いまして。釉薬の中に 窯変 と呼ばれるのがあります。普通の釉薬とそんなに違うわけではないのですが、より窯変しやすくしてある釉薬なのだそうです。窯変というのは、高温でサッと焼成すると盛りの薄いところと厚いところで透明度に違いが出ることです。色の濃淡やグラデーションなどと違って、なんというか寒天の中に埋まったさくらんぼを見るみたいな感じで、彫金板などにに使用すると絵柄がぼんやりぼやけて大変美しいのです。そうなのです。私の超苦手な「薄く薄く限りなく薄くそして均等」盛り炸裂技法なのです。厚すぎたりちんたら焼いたり温度が低かったりすると不透明色になってしまうのです。その上彫金板なので失敗すると直しようがないのです。これは日本で修行中に口酸っぱくして言われ続けていたことなのでした。先生が「ここちょっと厚いよ。」とおっしゃるので、よいしょよいしょと薄くすると「薄すぎ。ハゲてるよ。」とこうなる仕組みだったのでした。
   説明が長くなってしまいましたが、その窯変を数日前に試してみたというわけです。上を読めば私の力の入りようが想像できるかと思います。時間をかけて薄く均等に盛りつけ、高温に熱した炉に入れます。どきどきしながら1分ほど待って開けてみると。あれ?きれいに仕上がってるはずの私の彫金板はどこ?台は真っ赤に焼けてちゃんとあるけど、彫金板が消えてる。どういう事?私しばし思考が固まりました。そうなのです。力入りすぎていたのです・・・。炉の温度のほうに・・・。温度計のついていない我が家の電気炉では電熱線の色で温度を判断するしかないのです。高温で焼くことしか頭になかったのでこれでもかこれでもかと温度を上げた結果、彫金板の融点を超えてしまっていたのでした。これは相当ショックでした。私は密かに釉薬を焼き落としたことがないのを自慢に思っていたのです。下手くそな人が盛ると特に裏引き釉薬が焼成中にぼっとぼと落ちてしまうのです。でもでも今回私は釉薬どころか銅板を溶かしてしまったのでした。窯変なんか窯変なんかっ!おめーらなんかまた一年間自宅謹慎してろーっ!(号泣)

  2001年10月16日(水)

   8月のおしまいに思い出したように作品作りを再開して「調子が出てきたわあ。」なんて思っていたら、知人の訃報が2つも立て続けに飛び込んできました。二人とも私にとってはとても大事な人達でした。あんまりショックが大きくて七宝作る気がしなくなってしまいました。何故って亡くなったのは 高校時代からの親友 と、ひとつ前の日誌にも登場した私の七宝の先生だったからです。まだいっぱい話したいこと、教わりたいことがあったのに。一ヶ月以上経った今でも悪い夢でも見ただけなんじゃないかなどと思ってしまいます。お葬式に出たわけじゃないし、もしかしたら何かの間違いなのかも・・・。などと日々ぼんやり考えていると今度はニューヨークの同時多発テロ。この世界、どっか狂っている!人生、七宝作るよりほかにもっと大切なことがあるんじゃないのかーっなんて柄にもなく哲学ってると、ブローチ のご注文が・・・。そうですね。現実離れしたことを鬱々と考えているよりは、今を生きた方が良さそうですね。
   今回の作品は久し振りの平脱七宝、おまけに家紋シリーズの復活です。「日本の家紋」というご本をなんとモントリオールでめっけたのですかさず購入しておいたのを、やっと役立てることができました。「丸二大割鬼蔦」というんだそうです。どなたかのおうちの家紋なんでしょうけれど、勝手に使ってごみんねっ。(脱兎)

  2001年12月27日(水)

   ご注文は先月からいただいていたのですが、年末も押し迫ってからやっとどやどやと気合を入れるずぼらな私です。ある知り合いが、お母様とかかりつけのお医者様への贈り物ということでご注文下さいました。大雑把な好みの色使いなどは聞いてあったのですが、何ともデザインと配色には頭をひねりました。会ったことのない人に作るというのはやはり難しいですねえ。その人の雰囲気とかよく着る洋服の色などによって、たとえ作品としては良くても、全くその人に合わないということも考えられるわけですから。更に恐ろしい事に、七宝を見に来てくださった人達が、私が見せるのも恥ずかしいと思っている作品を見て「これいいわねえ。」とおっしゃるなんてこともあるのです。更に更に恐ろしい事は、自分が好きな色と自分に似合う色とは異なっていることが多いという事です。私は緑色を七宝では好んで使う傾向にあるのですが、緑の洋服なんて一着も持っていないわけです。ということは何色系を選ぼうともどっちにも転ぶ可能性はあるわけなので、とりゃーっ! ブローチの018番19番 です。2点とも銀巻き銀有線です。少々厚めの銀線を使用したので銀線がくっきり出ています。19番の方は右に90度回転したのが当初のデザインだったのですが、作ってるうちにどれも良いような気がしてきて現在保留中。どっちが良いですかね?

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